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昭和16年頃、ランドセルは1個9円80銭。この値段は決してお金持ちでなければ買えないというものではなく、一般の家庭でも普通に手が届く金額でした。しかし、どちらかといえばランドセルは都会型の商品であり、地方では教科書やノートを風呂敷に包んで通学するのが一般的だったようです。
昔も今も、ランドセルは使用する人も目的もはっきりしているので、機能にはほとんど変化がありません。しかし、以前は「ランドセルは子供が使うものなのだから、丈夫でありさえすればそれでいい」といった考え方が主流で、当時のランドセルは現在の仕切りのような機能が一切付いていない、シンプルな作りのものでした。そのため、本体の形は変わらないものの、重量は若干昔のものの方が軽かったようです。
戦前、ランドセルに使用される革は、ほとんどが豚の革でした。というのも牛革は高くて使えなったからで、当時牛革はもっぱら靴用とされていました。牛革のランドセルが出回り始めたのは、戦後しばらくした昭和26
年頃のことです。
以前はサメやアザラシの革を使ったランドセルもありました。ともに革は丈夫でしたので、ランドセルの革として充分役に立ったということです。
ランドセルは消耗品であるため、使い終わった後はどうしようもないというのが実際のところでしょう。しかし、なかには小学校時代の教科書やノートを入れてそのまま保存しているという人もいます。
こうした人々の願いをかなえるため、使用済みのランドセルを手のひらサイズに加工してくれる店もあり話題を呼んでいます。
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